« 新レーベル『吹替の帝王』発進! 4/19ニコニコ生放送大炎上必死!? ビハインド・ザ・『オレたちのコマンドー祭』 ニコ生では語らない舞台裏 | トップページ | 『テキサス・チェーンソー3D』a.k.a. 日本では7月13日に公開が決定した『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(なんと!これが劇場公開時の邦題ね!)の海外盤Blu-ray&DVDが北米で5月14日にリリースされる。っつうことで英語版サンプルを海外からお借りして先に拝見したったの巻。 »

2013年5月 8日 (水)

全盲の視覚障害者、加藤君が映画監督を目指すまでの足跡を追ったトキュメンタリー『INNERVISION』がとても興味深かった件。

友人で俳優の山本修司氏から薦められて鑑賞した『INNERVISION』。予備知識もなく、何が始まるかと思いながら観たのだが、言葉の端々に何かが突き刺さるような不思議なドキュメンタリーであった。
作品自体は、生まれながらの全盲というハンディキャップを負った視覚障害者、加藤秀幸(劇中では「加藤君」と佐々木誠監督から呼ばれている主役)が自身でSFアクション映画を撮るまでに密着した内容で、尺も45分と短いことから地上波1時間番組で使えそうな丁度良い長さ。

Photo__000209

身長185cmの巨漢体型な加藤君は、本編が始まった瞬間から、ただならぬ雰囲気を醸し出す。タバコをくゆらせながらサバイバルゲームに勤しむ様子から察すると、まさか彼が全盲の障害者だとは思わないだろう。ファーストコンタクトのオープニングシーンからでは予備知識なく観たことから主人公のビハインドな部分は全く掴めなかったわけ。

20130502_innervision2_v

ドキュメンタリーって基本、ゴールが見えない状態だったり、オチもなく展開することも多いが、『INNERVISION』は”全盲の視覚障害者が果たしてSFアクション映画を撮ることができるのだろうか?”が大きな柱になったコンセプトであり、自ずと制作過程を追いながら果たして本当に映画が完成するのだろうか……そんなゴールへ向かっていく視覚障害者の方々であれば間違いなく勇気づけられるインディー映画だったりする。

20130502_innervision_v

当然、外の世界を見たこと……いや、見たくても見えないないからこそ、健常者が見えることが当たり前な世界は異世界でもあるよなぁと。劇中で「美人ってなに? 誰がその顔が美しいって決めたの?」やら、「3Dというよりも、まず2Dがわからない」と加藤君はカメラを回している佐々木監督へ向かって説明する。それは観客側から俯瞰で察してしまうと、加藤君が如何にして常に暗闇の世界しか味わったことのない人生だったんだなぁと痛烈に実感してしまった瞬間。

20130502_innervision3_v

度肝抜かされたのは、PS3で『スーパーストリートファイターⅣ』をプレイする加藤君の姿。目が見えない彼は友人と対戦し、しっかり勝っていたシーンに驚いてしまった。マイキャラはケンで、波動拳を最初に放った後に相手との距離がどれぐらい離れているかを見極めるそうな。なるほど、と納得。

45分と短いのでこれ以上書いてしまうと全容が分かりすぎてしまうので敢えて伏せておくが、山本清史監督やDJのロバート・ハリスが登場するのも興味深い。山本監督の最後のセリフがクリエイティブな仕事をしている者にとって胸に刺さる一言だったなぁ。ハリスさんは声が渋く、カッコ良過ぎる。なぜ登場するかは本編を観て確認するべし。

『INNERVISION』は45分で完結するドキュメンタリーではない。あまりにも短すぎる。恐らくこれは序章に過ぎないのだろう。が、ヒットしないと加藤君がキチンとSFアクション映画が撮れるのかどうか、尻切れトンボでその後を知ることが出来ないんで、なんとかヒットしてもらいたいところ。

20130502_innervision4_v

そういえばジョルダンという大昔、日本物産から仕事を請けてアーケードゲームで『クレイジー・クライマー』の開発をしたデベロッパーがあるのだけど(各鉄道関係の時刻表やら乗換案内とかを作っている有名な会社だから知ってる人多いかな)、こちらに勤めている天才プログラマーで視覚障害者の方がいるそうな。その人は目が見えない=リアルブラインドタッチでプログラムをタイピングしていく凄腕を持っているそうで、数々のゲームを作っていたそうな。ジョルダンに在籍している天才プログラマーを『INNERVISION』観て思い出してしまったよ。『クレイジー・クライマー』のネームエントリーでジョーダンエルティーディー(敢えてカタカナにしときます)と入力するとクレジットが2つほど追加されたので(100円×2)、エンドレスにゲームセンターで遊べたことも同時に思い出したゲーム脳。Wiiで『女番長レナ Wii』というトンデモ系ゲームを発売していた会社だったりします。コンシューマー業界が低迷する直前にビデオゲーム関連は撤退しちゃいましたが(^^;


Photo__000211

ちなみに本作を撮った佐々木誠監督は、ゲーム『バイオハザード』シリーズのメイキングを作ったりしている方でありまする。

Photo__000212

Photo__000213

毎晩上映と同時にトークイベントもやってますよ。

|

« 新レーベル『吹替の帝王』発進! 4/19ニコニコ生放送大炎上必死!? ビハインド・ザ・『オレたちのコマンドー祭』 ニコ生では語らない舞台裏 | トップページ | 『テキサス・チェーンソー3D』a.k.a. 日本では7月13日に公開が決定した『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(なんと!これが劇場公開時の邦題ね!)の海外盤Blu-ray&DVDが北米で5月14日にリリースされる。っつうことで英語版サンプルを海外からお借りして先に拝見したったの巻。 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1797829/51548907

この記事へのトラックバック一覧です: 全盲の視覚障害者、加藤君が映画監督を目指すまでの足跡を追ったトキュメンタリー『INNERVISION』がとても興味深かった件。:

« 新レーベル『吹替の帝王』発進! 4/19ニコニコ生放送大炎上必死!? ビハインド・ザ・『オレたちのコマンドー祭』 ニコ生では語らない舞台裏 | トップページ | 『テキサス・チェーンソー3D』a.k.a. 日本では7月13日に公開が決定した『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(なんと!これが劇場公開時の邦題ね!)の海外盤Blu-ray&DVDが北米で5月14日にリリースされる。っつうことで英語版サンプルを海外からお借りして先に拝見したったの巻。 »